「私にも教えてくれると嬉しいな。」
「おお、エエで!金魚すくいの極意っちゅうもんを教えたる!
ほんじゃあ、今やってみせるから、よう見ててや?」
・・・
どや!!
ちゃん。見ててくれたか!?オレの”ポイちゃん”さばき!
よし、自分もやってみぃ……いやいや、ちゃうちゃう!そうやない!
持ち方からしてちゃうねんな……せやなくて……!
「ちょっとエエかな?」
しびれを切らしたオレは、さりげなく、
ちゃんの背後に回って、”ポイちゃん”を握る右手にそっと手を添え、
左手で左肩を抱いた。
あぁ、シャンプーのエエ匂いがする……役得やなぁ〜
vv
「ええか?持ち方はこうや!さ、いくで?」
「よっしゃ!一匹!!自分、なかなかスジがええやないか!
ちゃん。」
・・・
いやー、正直初めはどうなることやと思たけど……、
ここまで飲み込みが早いとは思わんかったで!
自分、”天下一金魚すくい大会”なんてのがあったら、優勝できるんとちゃうか?
まあ、センセとしては、教え甲斐があったっちゅうもんやで!ホンマ。
けど、自分……。そないにぎょうさん金魚すくってどないするんや?
しかも、熱中しすぎて……もう花火終わってしもたやないか……ハハ。
まあ、自分が楽しかったらエエねん。
ハァ……来年こそはちゃんと花火見よな……。
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