花火大会へ行こう!


「よーし!どっちが勝つか勝負しよう!」

「お! 自信たっぷり、やな。ヘヘヘ、エエ度胸や!こっちも負けへんで!
 ほな、準備はエエな。行くで〜!!」

・・・

「よっしゃあ!どや!! !姫条 まどか、とうとう40匹めやで!!!
 ハッハッハッ!もっと言うてくれ!よっしゃ、今夜は徹底的にいくで。
 と、……あっ。
 スマン、 !つい調子に乗って、オレひとりアツうなってしもうて!
 せっかくの花火やのに、オレとしたことが……。
 ところで、 。自分は何匹とれたん?
 お!10匹くらいはおるな!?自分、健闘したやないか!
 え?実はもう一つおわんがあるて……?」

自分、それおわんやのうて、洗面器くらいあるやんか…!
ハ、ハハハ……負けたわ……姫条 まどか、完敗や……。

・・・

   ドーン!パラパラパラ……。

「お、始まったなぁ!……キレイやなぁ……。」


「しかし、お互いぎょうさん金魚とったなぁ!
 2人で店開けるんとちゃうか?」

   ヒュー……ドドーン!……。

せやけど、ホンマ、どないすんねん、こんなに……。
昔のオレやったら、庭の池に放してたんやけどな……。
待てよ……?池……か。

   ドーン!ドドーン!……。

「なあ、  。もう遅いけど、この後ちょっとだけオレに付き合ってくれへんか?
 ……エエか?おおきに。……スマンな、ちゃんと責任持って家まで送り届けたるからな。」

・・・

「どや!ここなら広いし、ええやろ?」

オレの思いつきで、花火の後森林公園の噴水池までやってきた。
ここなら大阪の家の池より広いし、
仲間もいっぱいおるし、またいつでもふたりで逢いに来れるもんな!

「えへへ、オレにしてはカシコイ選択やったと思えへん?」
隣の を見ると、次々と池の底に散らばってゆく赤い金魚たちを、目を輝かせて見つめている。

「せや!自分のすくった金魚、1匹とっといてくれるか?
 今日の記念に、家まで連れて帰りたいねん。
 ん?自分も一匹連れて帰るて?
 なんやその黒い不細工な金魚は……?そんなんよりもっとカワイイのおったやろ?
 なに?オレにそっくりやて!?……自分、失礼なやっちゃな!」

そして、ふたりでひとしきり笑いあった……。

「はあ…やっぱり自分とおるとオモロイわ……。また、来年も花火大会……一緒に行こな!」


<END>