× 佐伯瑛でいっぱいv ×
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佐伯瑛のセリフデータ集ですv

強制イベント以外のセリフ部分は一応隠してありますので、反転させてご覧ください
また、セリフ中の名前はGS2トップページで設定したものになっています

[イベント] [学校生活] [クラブ活動]

プロローグ
灯台と人魚の伝説

男の子「どうして泣いてるの?
男の子「ねぇ、君は人魚なの?



爺さん「こうして、渚で出会った 若者と美しい娘は、恋に落ちました。
爺さん「娘の穏やかな海のような瞳は、 言葉よりもたくさんのことを 語っているようでした。
男の子「娘は人魚だから、 人間の姿の時は声が出ないんだ。
爺さん「こら、 先を話しちゃダメじゃないか。
男の子「ごめんなさい。
爺さん「心ない村人にそのことを 暴かれてしまった人魚の娘は、 海に帰らなければなりませんでした。
爺さん「二人はさよならの代わりに 口づけを交わしました。この海で、 いつかまた逢えることを信じて。
爺さん「人魚と別れてからというもの、 若者は来る日も来る日も 海を眺めて過ごしました。
爺さん「そして、とうとう決心して、 月夜に舟を漕ぎ出しました。
爺さん「若者が帰ることは 二度とありませんでした。



 −スチル表示−

男の子「でも、僕ならきっと見つけるよ。
男の子「だから、顔を上げて?
男の子「この海で、また逢えるように。



オープニング
◆佐伯瑛との運命的な出逢いv(2006.4.4)

出逢い

海辺の喫茶、珊瑚礁にて
(ゲーム開始時)

「わぁ……きれい……。 それに、潮風が気持ちいい!
(家からちょっと歩いただけで こんなステキな場所に 来られるなんて……。)
(今日からわたしも高校生。 わたしの高校生活、 いいことありそう!)
(……あっ。 あんなところに建物がある。 誰か住んでるのかな?)



(……”珊瑚礁”? なにかのお店みたい。)

 −スチル表示 No.1−

(住んでる人、いたんだ……。)
(わ……あそこだけ、 時間がゆっくり流れてる感じ……。)
(絵になるって ああいう人のことを 言うんだろうな……。)
「……っと、いけない。 つい見とれちゃった。 さーて、帰ろう!



(……あれっ。 わたし、どっちから 歩いてきたんだっけ……。)



(どうしよう、 またここに来ちゃった……。)
(道に迷ったかな…… 今日は入学式なのに、 早く帰らないと遅刻しちゃうよ……。)
(あっ!)
(さっきの人……だよね?)
???「………………げ。
(……?)
???「……ウチの店に、 なにか用ですか?
「……あっ! あのわたし、 道に迷っちゃったんです!
「それで、よかったら 帰り道を教えて欲しいなぁって……。
???「この辺の子じゃないの?
「ここら辺には子どもの頃に 来たことがあって、それで……。
???「……そうか。なんだ。
「えっ?
???「朝から笑うと疲れんだよ……。 ただでさえ寝不足なのに……。
「…………。
???「で、なに?
「あの、道を……。
???「ああ、そっか。
???「ゴミ捨てが終わったら 駅までの地図、描いてやるから、 それで帰れよ。

「あ、はい……。
???「…………。
「…………?
???「そこどいて。 ゴミ捨てに行けないんで。
「えっ、あっ! ごめんなさい!
???「……。
(わたしの高校生活いいことありそう――)
(かな?)

再会

入学式、校門前で

(ここが今日から わたしが通う”羽ヶ崎学園”ね。)
「……あれ?
(あの人…… もしかして今朝の……。)
???「げっ……。
「あっ!! やっぱり! 高校生だったんだ……。
???「ちょっとこっち来い!
「ええっ!?



???「おまえ、ウチの1年だったのか……。
「うん。 わたし、   。 よろしくね!
???「佐伯 瑛。 1年。 名前についての感想は無し。
「う、うん。 あの、今朝はありがとう。 わたし、越してきたばかりで――
佐伯「そんなことより……今朝のこと。 絶対学校で言うなよ? いいか。
「……今朝のこと?
佐伯「ほら、その、…… 俺が店で働いてるとか、 そういうこと。
「う、うん。 誰にも言わないけど……。
佐伯「よくできました。 そんだけ。 それじゃ。
(佐伯くんか…… 同い年だったんだ。)
(それにしても、 なんであんなに偉そうなんだろう!)



人気者
◆佐伯瑛のモテモテっぷりを見せつけられる(2006.4.18)

(今日も一日、終了! 早く帰ろうっと!)
(なんだか人だかりが出来てる…… 有名人でもいるのかな?)

 −スチル表示 No.6−

佐伯「ゴメン。 ホント、そろそろ行かないと。
(あ、佐伯くんだ……。)
女生徒A「えぇ〜! もうちょっと、いいでしょ?
佐伯「ゴメンね。 今日はちょっと家で用事があるから。
女生徒B「ダメェ! 佐伯クン、こないだもそう言って 付き合ってくれなかったじゃん!
佐伯「ハハ……そうだっけ? あ、そうか、今日は予備校だった!
女生徒C「ズル〜イ! そんなの見え見え〜!
(わぁ…… 女子に囲まれちゃってモテモテだ。 マンガみたい……。)
佐伯「参ったな……。
「佐伯くん!
佐伯「アッ! やあ、君も今帰り?
「う、うん、そうだけど。 ”君”って……。
佐伯「じゃあ、送っていくよ。 道、まだわからないんでしょ?
女生徒A「そんなのズルイ〜! 私たちも送ってぇ!
佐伯「ほら、彼女、家が近所なんだけど、 越してきたばかりで、 まだ道がわからないって言うから。
「ううん、もう大丈夫だよ!
佐伯「………… まだわからないって言うから。
「え!? あの、え〜と、 そ、そうだったっけ……。
佐伯「行こうか? ちょうど僕も帰るところなんだ。
(”僕”だって……。)
女生徒B「もう! 佐伯クン優しいんだから〜!
女生徒C「わたしも佐伯クンの 近所に引っ越そうかなぁ〜。
「み、みんな、ごめんね?
(うぅ、 みんなの視線が痛い……。)



佐伯「助かった。 学校でグズグズしてたら、 開店時間に間に合わないからさ。
「そっか、佐伯くん、 お店が忙しいもんね。 それにしても……モテモテだったね?
佐伯「ウルサイ。
「あ、照れてる。 でも、 そうしてお店のこと隠してるの?
佐伯「学校ではヒミツなんだよ。 ウチの店、夜遅いから問題あるし。 それに……。
「それに?
佐伯「ゼッタイ成績に影響が出ないこと。 学校では問題を起こさないこと。 店を続ける条件なんだ。
「条件って、両親との約束とか?
佐伯「まあ、そんなとこ…… いけね、俺、急がなきゃ! じゃあ!
(佐伯くん、大変なんだ……)



事故チュー☆
◆佐伯瑛と下校途中に…(2006.5.1)

「佐伯くん!
佐伯「…………。
「ちょっと、待って! 歩くの早いよ!
佐伯「俺はこれがちょうどいいんだ。 早く帰って店開けんだから。
「でもさ、 これじゃ一緒に帰るとは言わないよ?
佐伯「おまえが早く歩けばいいだろ?
「言うと思った…… ねぇ、佐伯くんてば!
佐伯「あぁ、うるさい! わかったから――あれ?

 −スチル表示 No.13−

「ワッ!

 チュッ

「!!
(キス……しちゃった……)
佐伯「おまえ、今……
「う、うん、ゴメン。 だって、佐伯くん、 急に止まるんだもん……
佐伯「あぁ……まあ、そうだけど……
「?
佐伯「なぁ、おまえ…… 初めて、だよな。 こういうの?
「そ、そんなこと聞かれても……。 佐伯くんこそ、どうなの?
佐伯「俺、なんか前にも――
「したことあるの……?
佐伯「ハァ!? 初めてに決まってるだろ! いや、違っ……なんの話だよ!?
「えっ!? だって、今、唇が――
佐伯「事故だろ!? 事故だよ、これは!
「…………。
佐伯「……誰にも言わないように。
「う、うん……。
佐伯「俺、店あるから、じゃあ!
(逃げた……。 でも、佐伯くんと キスしちゃったんだ……。)



つかの間の休息
◆佐伯瑛と友好状態以上で、夏に(2006.6.3管理人最短)

(よしっ、一番乗り! うーん、気持ちいい!)
(さて、お弁当食べようっと♪)



(……あれ? 誰かいたのかな……。)

 −スチル表示 No.7−

(佐伯くん!?)
佐伯「……。
(びっくりした…… すごいカッコだけど、 寝てるだけみたい。)
「佐伯くん?
佐伯「……。
(よく寝てる……。 そうだ! この機会にいつもの仕返しを――)
佐伯「……。
(無防備に寝てるな。 安らかな顔しちゃって…… でもちょっと、可愛いかも。)
佐伯「……。
(いつも機嫌悪そうにしてるけど、 それは、忙しいからだもんね。 ……そっとしてあげよう。)
佐伯「…………ん?
佐伯「………………。
「佐伯くん、よく寝てたね?
佐伯「……今、何時?
「お昼休み。 もうすぐ午後の予鈴が鳴るとこ。
佐伯「……いけね、 ホースラディッシュと ブラウンシュガーだ。
「???
佐伯「ウェハース3ダース、ジャージ。 体育館履きは……何ダースだっけ?
「佐伯くん…… ひょっとして、寝ぼけてる?
佐伯「ハッ! 昼休み終わり!?
「う、うん。
佐伯「科学準備室、行かなきゃ!
佐伯「……っと、寝癖、大丈夫?
「う、うん、大丈夫かな?
佐伯「どっち!?
「大丈夫!
佐伯「遅い!

 ぱこっ

「痛っ!
「もうっ! ”可愛い”は取り消しだ!



カゲの努力
メガネを掛けた佐伯瑛を冬の教室で発見!(友好状態以上:2006.12.2最短!?)

(当番だから早めに来たけど、 ちょっと早すぎたかな。 一番乗りかも……ん?)

 −スチル表示 No.10−

、だよね? 勉強かな……あれ?)
(メガネかけてる!! わぁ、珍しい……。)
「アッ!
佐伯「ん?
佐伯「おまえさ、黙って見てんなよな。 趣味悪いぞ。

「ゴメン! ……でも、どうしたの? こんなに早く。
佐伯「昨日の夜、仕入れのチェックが多くて、 授業の予習ができなかったんだ。 店にいると、つい仕事しちゃうし。
「そっか…… 大変だね、お店と学校の両立。
佐伯「べつに。 勝手にやってることだし。
「あ、そうだ。 ねぇ、メガネ持ってたんだね? びっくりしちゃった。
佐伯「目、悪い奴はフツー持ってるだろ? 本読む時はこっちのが楽なんだ。
「でも普段はコンタクトなんだ。 どうして?
佐伯「だって…… なんかカッコ悪いじゃん。 メガネ。
「そうかな? 結構、似合ってたよ?
佐伯「似合ってないんだ! あぁ、もう、あっち行けよ! みんなが来る前に終わらせんだから!
「ハイハイ! お邪魔しました。
(そっか、 、 人の見てないところで こんなに努力してるんだな……)



チョップ!
◆佐伯瑛と駅前広場で待ち合わせた時に…

(それにしても遅いな! 忘れちゃったのかな……あっ!)
(やっと来た……けど。 ずいぶん、のんびり歩いてるな。)
(あ、欠伸した。 急ごうとか、そういう気は まるで無い、と。)
(よぅし! ちょっと、 隠れて後ろからおどかしてやろう!)



(来た来た!)
(あれ?)
???「どうかしましたか!? 具合が悪いなら、救急車を!
「あ、いえ! なんでもないんです! ちょっと、友達をおどかそうと――
???「ほぉ。
「あ。

 −スチル表示 No.2,3− SE:ポカッ

「痛っ!
佐伯「100年後にもう一度挑戦してみろ。 行くぞ。
(うぅ…… やっぱり の方が 一枚上手みたい。)



急な呼び出し
◆佐伯瑛と友好状態以上で、水着を披露していること。8月1日〜3週目までの平日。(2006.8.1最短)

佐伯「もしもし? 俺。
「あ、 。 どうしたの?
佐伯「なぁ、おまえ今日も暇だろ? 天気いいし、海日和だし、 これから浜に来ないか?
「……ちょっと引っかかるけど。 いいかも!
佐伯「決まり。 じゃあ、急いでな。 水着、忘れんなよ?
「忘れないよ! だって海に行くんでしょ?
佐伯「ハハハ。
「……?
佐伯「言っとくけど、スクール水着とかいう ボケは無し――いや、 今時はかえってそういうのも……。
「???
佐伯「とにかく、早く来いよ。 あ、ほら、じきにビーチ混むからさ。 珊瑚礁で待ってる。
「珊瑚礁ね? わかった!




 −スチル表示 No.8−

「え〜……ウェハースと スタッフドオリーブとモヤシとそば玉! 買ってきたよっ!
佐伯「お疲れ! じゃあ次は、”トロピカル焼きそば”、 上がってるから3番テーブルへ。
「……ねぇ。 今日誘ってくれたのって、 もしかして、お店の手伝い?
佐伯「考えるな。働け。話はそれからだ。 で、さっさと水着に着替えて エプロンつけたら、フロアな。
「うぅ…… それ、どうしてもやるの? やっぱり、恥ずかしいよ。
佐伯「恥ずかしくない。 水着エプロンの女子高生が珊瑚礁に 与える経済効果を考えろ。
のオヤジ! 悪魔!
佐伯「何とでも言え。 つーか、”トロピカル焼きそば”早く。
「…………。
女性客「お兄さん! こっちもお願いね
佐伯「はぁい! ただいま!
佐伯「トロピカル焼きそばっ!

「ハーーイ!
(もう、ヤケだ!)



子どもの気分で
◆佐伯瑛と好き状態以上の海水浴デートで発生。(2006.7.21最短?)

佐伯「なぁ、ちょっとここから歩くけど、 入り江の岩場まで行かないか? 潜るのにいいところがあるんだ。
「いいよ! 行こう!





 −スチル表示 No.3−

佐伯「ハァハァ…… なんだ? おまえ、もう泳がないの?
「うん、 ちょっと水が冷たくなってきたし。 も、もう上がったら?
佐伯「もうちょっといいだろ? ここ、久しぶりなんだ。
佐伯「小学校の頃はさ、 じいさんとここでよく潜ったんだぜ! サザエとかトコブシとか獲れるんだ!
「へぇー……あっ! でも、勝手に海のものを 獲っちゃダメなんでしょ?
佐伯「そう! 組合の人に見つかって、 一緒にめちゃくちゃ怒られた! アハハッ!
「アハハって。 悪いなぁ、二人とも!
佐伯「うちのじいさん、ああ見えて 前は結構ワイルドだったんだぜ? このあたり全然かわってないよ……。
「でも、日も落ちてきたし いい加減に上がらないと、 風邪ひくよ?
佐伯「お願い! あと、もう1回だけっ! なっ? ……オッ!?
!? 行っちゃった……。
(ハァ…… って、 海に入ると子供みたいに なっちゃうんだから。)



(ずいぶん長いな……。)



(ちょっと長すぎるような……ハッ! もしかして!? どうしよう……。)
佐伯「ブハァッ!!
!! もうっ! 溺れたかと思ったよ!
佐伯「ハァ、ハァ…… ごめんっ! お土産獲って来た! ホラッ!
「ワッ! ……な、なに?
佐伯「タコっ!
「ぎゃあ!!
佐伯「アハハッ!!



気になる……
◆佐伯瑛と秋のショッピングモールデートで発生。(2006.9.3最短?)

(わぁ、トイレさがしてたら、 道に迷っちゃった…… 、怒ってるかな?)
(え〜と、 ……いた! ん?)

 −スチル表示 No.4−

(あ、髪、直してる!)
(へぇ…… 普段、無造作っぽくしてるけど、 結構、気を遣ってたんだ……。)
佐伯「!?
佐伯「お、おぅ! 遅かったな。

「お待たせ! 、 今日も髪型、キマってるね?
佐伯「……なんだよ、急に?
「あ、とぼけてる。 今ウインドウ見て、髪直してたでしょ? ちょこちょこっと。
佐伯「……してない。
「ウソ! 見ちゃったよ!
佐伯「してないったら、してない。
「あれ? 後ろの方、まだちょっと跳ねてるかも。
佐伯「どこ、マジで?
「ううん、ウソ。
佐伯「…………。
「ね、ねぇ…… なんか目が恐いよ。
佐伯「今からおまえの髪を 再起不能なまでグシャグシャにする。
「わぁ! ゴ、ゴメンッ!



お見舞い
ストレスが100を超えると病気になります。佐伯瑛がときめき状態だと…v

(あ〜あ、退屈……。 ただ寝てるだけなんて 飽きちゃったよ……。)
 SE:コンコン
「は〜い……
佐伯「あれ? 思ったより、 元気そうだな。

佐伯「へぇ…… こんな部屋なんだな?
「ね、ねぇ、それより、 ……どうしたの?
佐伯「それはこっちの台詞だろ。 ……なんだよ、何日も休んで。
「うん、ちょっと、 体調が…… でも、もう大丈夫!
佐伯「そっか……じゃあ、よし。 あ、シャーベット作ったから、 家の人に渡しといた。
「わぁ、ありがとう! あれ?……そのカッコ、 もしかして、お仕事中?
佐伯「ああ、ちょっと買出し中。 ……場違いな感じだな。 この部屋に居ると。
「ふふ、そうかも。 ごめんね? 忙しいのに……
佐伯「なぁ、俺が言っても 説得力無いかもしれないけどさ。
佐伯「あんまり無理すんなよ。 俺…… おまえが居ないと、困るよ。

「……うん、そうする。
佐伯「そうしろ。 ……約束な?
「ごめんね? 心配かけて。
佐伯「いいんだ。 ……なんか、今日は得したし。
「得?
佐伯「……おまえさ、 そういうカッコで寝てんのな?
「エッ!? ……あんまり、見ないでよ。
佐伯「わかった。 もう、よく見たし。 ……じゃあ、店に戻る。
「うん。 ありがとう、
、お見舞いに来てくれたんだ…… 早く治さなくちゃ!)



別れのとき
◆佐伯瑛に呼び出されて…(2009.1.31:好き以上・3年目クリスマスイベントを見ている)

(誰からだろう?)
佐伯「もしもし? なあ、これから出てこれないか?
「今から? う〜ん……いいよ。 今どこ?
佐伯「防波堤のとこ。 急で悪いけど、 あんまり時間が無いんだ。
「うん、わかったけど…… 、どうかした?
佐伯「話がある。 ……じゃあ、待ってる。
(どうしたんだろう……。)




 −スチル表示 No.14−

「お待たせ!
佐伯「ゴメン、急に呼び出して。
「ううん。 それより、話って?
佐伯「俺さ…… 戻ることにしたよ、家に。 親のところに。
「でも、たしか のお家は……
佐伯「ああ、遠いよ、ここからは。 だからさっき、ちょっと早めに 卒業証書もらってきたんだ。
「卒業証書って、それじゃあ……
佐伯「向こうで浪人して、 親が薦める大学に行くよ。
「珊瑚礁は、あきらめちゃうの?
佐伯「ああ、もともと無理だったんだ。 これ以上駄々こねても、 みっともないだけだ。
「みっともないなんて……、 あんなに必死でがんばってたのに。
佐伯「意地はってただけだよ。 独りじゃ何も出来ない子供のくせに。 そろそろ、大人にならなきゃ。
「そんなこと言うの、 らしくないよ。

 −スチル表示 No.15−

佐伯「……じゃあ、 じゃあ、俺らしいってどんなだ? おまえは俺の何を知ってる?
「知ってるよ。 ずっと、一緒にいたもん。
佐伯「…………。
「学校ではいい子で通してるけど、 ホントはちょっと乱暴で、 皮肉屋で……
「でも、海や、珊瑚礁や、 おじいさんのことを話す時は、 とっても優しい目になって――
佐伯「そっちが、ウソだとしたら?
「えっ?
佐伯「学校の俺が本当で、 おまえと過ごしてた俺が、 全部ウソかも知れない。
「……ふたりで一緒に笑ったり、 ときどきは、ケンカもしたけど…… そういうことも、全部?
佐伯「ああ……酷いもんだろ?
「そんな……
佐伯「だから、忘れて欲しい。 珊瑚礁のことも……俺のことも。
「そんなの、無理だよ……。
佐伯「頼むよ、耐えられないんだ。 これ以上、情けない俺を おまえに見られるのは……
……。
佐伯「人魚と若者はさ…… 出会うべきじゃなかったんだ。
佐伯「そうすれば悲しい物語なんて、 無くてすんだんだ。
佐伯「……さよなら。

が行っちゃった……。 もう、会えないんだ。)



エピローグ
灯台と人魚の伝説、その後…

(灯台の伝説…… 再び出会えると、信じたふたり……)
(信じたら、 わたしもあの人に出会える?)
(あっ、扉が開いてる…… ひょっとして…… うん、入ってみよう。)
(あれ? あそこに掛かってる絵は……)
(可哀想な、人魚と若者のお話…… じゃあ、この灯台は……)
(やっぱり、そうだったんだ……)
(きれいな夕日…… 潮風の匂いも、 海の色も、あの時と同じ。)

男の子「どうして泣いてるの?
女の子「…………。
男の子「どうして黙ってるの?
女の子「…………。
男の子「ねぇ、君は人魚なの?
女の子「人魚?
男の子「ちゃんと口がきけるね。 どうしたの?
女の子「お父さんもお母さんも 見つからないの……



爺さん「こうして、渚で出会った 若者と美しい娘は、恋に落ちました。
爺さん「娘は口がきけませんでしたが、 若者は気にしませんでした。
爺さん「娘の穏やかな海のような瞳は、 言葉よりもたくさんのことを 語っているようでした。
女の子「どうして口がきけないの?
男の子「娘は人魚だから、 人間の姿の時は声が出ないんだ。
爺さん「こら、 先を話しちゃダメじゃないか。
男の子「ごめんなさい。
爺さん「心ない村人にそのことを 暴かれてしまった人魚の娘は、 海に帰らなければなりませんでした。
爺さん「二人はさよならの代わりに 口づけを交わしました。この海で、 いつかまた逢えることを信じて。
爺さん「それからというもの、 若者は来る日も来る日も 海を眺めて過ごしました。
爺さん「そして、とうとう決心して、 月夜に舟を漕ぎ出しました。
爺さん「若者が帰ることは 二度とありませんでした。
爺さん「二人を哀れに思った村人たちは 灯台に灯をともしました。 暗い海も二人を照らしてくれるように。



女の子「二人はまた逢えたんだよね?
男の子「それはわからないんだよ。
女の子「そんなの、かわいそう。
男の子「だって、そういうお話なんだ。
女の子「…………。
男の子「でも、僕ならきっと見つけるよ。
女の子「本当?
男の子「うん。 だから、顔を上げて?
女の子「?

 −スチル表示−

男の子「口づけだよ。 この海で、また逢えるように。

(懐かしいな……。 、 今頃どうしてるかな……)
(……ちゃんと卒業しなきゃ、 は、 もういないんだから。)
(でも、会いたいよ……)
???「やっと、見つけた。

 〜 EDへ……

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